情報テレビ(ヒルナンデス)で主婦のハンドメイド販売が特集されていました。
その内容からハンドメイド業界がざわついているのだとか。テレビの特集によると主婦がハンドメイド販売で月収100万円! 簡単で早くて原価も安い!と。
番組を見て興味の湧いた方だとそそられるしこれが本当なのか気になるところだと思います。
ハンドメイド販売に興味が湧いた!という方にハンドメイド販売は主婦のおいしい副収入になるのか星子の見解です。
目次
ハンドメイドは簡単にできるものなのか
ハンドメイドと言っても種類は様々ですが習わないとできないものもあれば独学でできてしまうものもあります。
番組で紹介されたレジンアクセサリーは学校まではあまり聞かないので独学の方が多いと思われます。
簡単にできるかどうかははっきり言ってその方の器用さにかかると思います。
細かい作業が得意な方や手芸全般得意なかたは番組を見た時点で私にもできそうと思うとおもうのです。私にもできそうと思えたならできると思います。
絶対無理なかたはまず興味も湧きませんしできそうとも思わないからです。
ちなみに私は少し興味があってつまみ細工はやってみたことがあります!
楽しいですし、かわいいものが出来上がって娘の浴衣やダンスの発表会などには使いましたよ。
でもこれをもっと極めて販売したいというところまでは行きませんでした。
とにかくやってみなければ簡単かどうか続けられるかどうか販売したいかどうかは分からないです。
なので興味があるならまずはやってみよう。
低コストハイリターンなイメージは本当か
番組では200円の原価に対して販売価格は1,300とか、60円の原価に800円の販売価格などお値段設定で原価の安さが強調されていました。
安そうに強調されていますが普通ではないでしょうか。。ここにさらに原価以外のコストもかかりますので。
この場合、原価とはまず1点に対する原価なので実際にハンドメイド品を販売するとなると材料を在庫分揃えなくてはなりませんので材料を買うときは数千円、数万円はザラにいきます。
1点の原価を安くしようと思えばよりまとめての購入になりますので初期投資はより大きくなります。
番組ではレジンアクセサリーも使われていましたがレジンアクセサリーの場合はレジンを固めるUVライトも必要ですね。
ハンドメイドは1点の原価を算出すれば安く感じますが初期費用がそれなりにかかりますので、家にあるもので始められるなら初期投資は抑えられそうですね。
ちなみに星子はちゃんと算出はできませんが1点の原価でいえば3〜500円くらいだと思いますがジェルネイルのカラーやアート材料、ジェルライト、筆、溶剤などなど必要品を一式合わせると30万円で効かないと思われます。それこそ私は元々持っていたから始めやすかったのですが。
よくハンドメイド情報で100均が安いと強調されますが、自分の分を1点作るには少量でお手軽で安いですが、いくつも販売するとなると逆に原価的には割高だと思われます。
販売する場合は専門店で沢山仕入れる方がクオリティー的にも原価的にもおすすめです。
たくさん販売できればリターンも大きい?というか普通ですね(笑)作業量やその他のコストを考えると決して大きいとまでは言えないです。
逆に初期費用を考えると適正価格で沢山販売しないと赤字だと思います。
原価以外のコスト
ハンドメイド品を販売する場合、実際にかかるのは当然ですが作品の原価だけではありません。
習いに行けば講習費、道具代、作品が売れた場合は緩衝材や梱包代。負担する場合は送料。
細かいですが宛名を印刷するならラベルやインク代なども必要です。
私は緩衝材のプチプチを大きなロールでまとめ買いし、OPP袋、台紙、封筒を大小の大きさでロゴと住所入りで印刷してもらいまとめて購入しています。
封筒や箱はデザインを頼めばその費用と印刷代が発生します。
あとシールやハンコ、マスキングテープやリボン、メッセージカードなど用意している方も多いです。
あと他にはイベント出店だと出店費や交通費、サイト販売だと販売手数料や振り込み手数料がかかります。
簡単に売れるのか
これに関しては私自身は苦労しております。
売れていないわけではありませんが売れっ子とまではいっておらず「おいしさ」までは感じていません。
ただわたしは「おいしい」からやっているわけではなくハンドメイド販売が好きだから、興味があるから続けています。わたしの場合「おいしさ」で言えば本業のサロンワークやスクールに力を入れたほうがおいしいのです。
けれどもこれらは今は縮小させていてハンドメイド販売のほうへエネルギーはシフトさせていっています。
サロンワークが本業でハンドメイドが趣味だったのですが今は逆転しています。
なぜかと言われればこちらの仕事のほうがやはり好きだからなんですよね。
私の場合、ネットが好き、一人で家で黙々と作業しているのが好きなのです。
売れっ子にむかって試行錯誤していくことにも夢中なのです。
ちなみにこのサイトでも「ハンドメイド売れない」という検索ワードは非常に多いです。。
ですが番組のように月100万円以上稼ぐかたがいるのも事実ですし、ハンドメイド販売サイトには販売ランキング上位作家さんがいるのも事実です。
夢のある仕事ではあると思います。
あと私の周りではマーケットやイベント出店している作家さんが多いです。
お祭りムードが盛り上がりますので販売サイトよりは早く売れやすいと思われますが、出店費、つり銭の用意、ラッピングの用意、移動、設営、ディスプレイ、接客、片付けなどが伴います。
ハンドメイド販売サイトで売るために必要な作業
ハンドメイド品が出来上がったら販売サイトで売るために何をしなければならないのか、番組ではこの部分が吹っ飛ばされて放送されていたのでものすごくハンドメイド販売が気楽に見えたようですね。ネット構築が好きならそんなに苦ではありませんしパソコンが苦手でもほとんどスマホアプリからも行えます。
・販売サイト登録
どの販売サイトで売るか決めて登録します。
ほとんどのサイトは無料で登録できますので出店費はありませんが売れたら手数料が10%前後かかるところがほとんどです。
・プロフィールページ設定
お客様への自己紹介と作家としての自分や作品をアピールして信頼を得る部分です。
・撮影
売れるか売れないかは撮影次第と言っても過言ではないくらい作品の第一印象を左右します。
美しくおしゃれに分かりやすい画像を追求する必要があります。
スマホで撮影の方もいれば一眼レフカメラと撮影ボックスを用意して本格的な撮影をしている方もいます。
モデルとプロのカメラマンに頼むという方も。
もちろんやればやる程良い画像は撮れますし売り上げに影響する部分です。
・作品登録
撮影画像、作品名、作品についての説明、発送方法、価格、注意事項などを入力。クレームにつながらないためにも出来るだけ詳しく明記しておくことがおすすめです。
・メッセージ対応
作品が売れればお客様とメッセージやメールでやりとりします。
売れる前に質問や問い合わせなどもけっこうあります。
・梱包
作品が壊れないように緩衝材を使ったり、おしゃれに見えるようにラッピングしたり、手書きメッセージやプレゼントを添える方も。コストをかけすぎず素敵に丁寧にみせる工夫がいる部分です。
・発送
郵便、レターパック、クリックポスト、ゆうパック、各社宅急便、ネコポス、などなど発送方法は沢山ありますので作品の大きさや重さに合わせて発送方法をあらかじめ設定し、発送します。
・評価お礼
お客さんが評価をくださった場合はお礼の返信をすることができます。
これらの作業が面倒な方はイベント出店のほうが良いかもしれません。
両方している方もいれば苦手なほうはやらないという方もいます。
ちなみに私はセミオーダー品で在庫を用意できないという性質上イベントはあまり出していません。でも出したこともありますよ。
ハンドメイド販売の向き不向き
星子の思うこんな方は向いている
・モノ作りが好き
結局好きじゃなくちゃ続かない
・接客が好き
販売サイトでもメッセージやメールでの対応が必要です。顔が見えない分丁寧な対応が好ましいです。
・ネット好き
イベント販売もできますがほとんどの作家さんはSNSでPR活動もしています。
・このページを読んでワクワクした方
星子の思うこんな方は向いていない
・手っ取り早く稼ぎたい
早く売れるとは限りません
・ネットが嫌い
SNSはおすすめのツール
・ボロ儲けしたい
そもそもハンドメイドは大量生産が難しいのでボロ儲けできるものではないように思います。
ボロ儲けしてる人いるのかな?
・楽したい
ハンドメイドは手作りなのでそもそも面倒です。
・このページを読んでげんなりした方
まとめ
番組が放送されたことでハンドメイド販売があたかも楽で簡単でボロ儲けできるかのような印象が強かったのかハンドメイド業界がざわついたようですね。
興味が沸いたらやってみるのが1番良いですしやってみたら楽で簡単でボロいかはすぐに分かりますね。 何よりそう感じる人もいるかもしれませんし。
ハンドメイドの価値が下がった!やぼったくっていると思われたという懸念があるようですが(実際そのような書き込みがあったようです)そう思う方は元々ハンドメイドに1ミリの興味がなく価値が見出せない方たちなので気にしないのが1番です。絶対参入しないし買わない層の方たちでしょう。
もしくは自分で簡単に作れる方くらいですね! ならしょうがない。
まずはどんなもの作る?